昇降動作 介助のポイント
2009 年 12 月 19 日 土曜日一般的に介助者は介助を受ける患者様がバランスを崩しやすく不安定になりやすい「麻痺側の方向」に立つようにします。
介助者は患者様の麻痺側の後ろに立ち、万が一の場合には介助者の体で静止したり、引き寄せたりして転倒を防ぐようにします。
・上るときの介助のポイント
先に上げた足(前方)に体を傾けるようにして体重を移動させながら膝を伸ばすように促すようにしましょう。
また、麻痺側の足が段差に引っかかりそうならば、脇に手を添えて軽く体を引き上げるようにして介助をしましょう。
・下るときの介助のポイント
介助を受ける患者様が腰を後ろに引かないように麻痺側の足を下ろすのを介助します。
腰の引きが強い場合は、介助者の体で壁をつくったり、軽く腰を押し出すようにして、足の振り出しを助けるようにします。
※このときバランスを崩さないように脇に手を添えたり体の前面を支えるようにしましょう。
麻痺側の足が振り出せない場合や足が内側に入ってしまって不安定になる人もみえます。
その場合は、麻痺のない方の足から下ろすようにしましょう。
※このとき両膝を軽く曲げて支えてから振り出すと安定します。
下りは介助を受ける患者様の能力に合わせて先に出す足を選ぶことが大切です。
昇降は、支えすぎずなるべく患者様の力で行ってもらうことと、介助を受ける患者様が動けなくなって困っているタイミングに合わせて援助を行うようにすることがとても大切です。